ホッピー仙人とともに
2015年 01月 26日
都橋商店街の「ホッピー仙人」に、初めて来店したのは、2004年の1月末であります。なぜ、正確に覚えているかというと、このとき、東横線桜木町駅の廃止を惜しみ、週末に「第2回野毛飲兵衛ラリー」が挙行され、それに参加したからなのです。この「飲兵衛ラリー」、いまどきの野毛手形とは似て全く非なるものでありまして、開催日だけの限定で、参加店では、ドリンク1杯につまみ1品が出ることになっていて、1店の時間制限は20分、それが5軒コースで3,500円、8軒コースは5,000円というなかなかハードボイルドなルールでした。今やれと言われたら何でもありませんが、ハシゴ酒などの習慣のない当時、しかも初めて自主的にやってきた野毛の街で、かなり緊張してスタートしたのを覚えています。そして、そのとき2軒目に訪れたのが「ホッピー仙人」でした。この向こうにどんなマスターがいるのか、どんな世界が広がっているのかと気にかけつつ、思い切って扉を開けました。そして、そちらの世界の人間となったおれは、今でもその扉を自由に開け続けているのです。
今夜は、昔からの仲間や最近の知人たちも集まり、ホッピーを飲みまくりました。2004年には影も形もなかった樽ホッピー、この白を3杯ほど飲み、続けて、当時から多分変わらない、本当は一番美味い仙人の瓶白ホッピーが4杯目になりました。
どんどんおなじみの顔が登場して大盛況となってきたので、ここでいったんナカヌケ、やはり古い友人のハルさんの店「野毛ハイボール」に現れました。ハルさんとも懐かしい話がたくさんあります。そんなこんなで盛り上がるうちにハイボールを3杯、これはかなり効きましたが、それでも「ホッピー仙人」に舞い戻ります。かなりメンバーが入れ替わり、またまた盛り上がりながら、再びホッピーを飲み始めますと、もはやすっかり訳が判らなくなってきました。「ホッピー仙人」での夜は、10年以上前から変わることなく、たいていこういう感じで終わるのですが、これからも多分変わらないのでしょう。人間、叶う夢もあります。