ホッピーに最初に出会ったのは、それこそ35年以上前のことでありまして、多少計算が合わなくはありますが、当時はまあよかったわけです。焼酎をビールっぽい味のするノミモノで割ってビールの代用にしてしまうという発想がすげえなと、当時は驚いた記憶があります。それ以来、ホッピーの名前をメニュウに見ることは全くなかったため、2003年秋に「タモリ倶楽部」で、取り上げられたときは、まだ生き残ってたのかと驚きました。
その後、ホッピーミーナの活動もあって、いいことなんだかそうでもないんだか、若いひとが来る店も含め、あちこちの酒場にホッピーが用意されるようになりました。焼酎追加して、安上がりに飲めるってわけで、おじさんたちがどんどん注文してるのをよく見るのですが、なにしろ20世紀終盤にはホッピーを置いてある店は数少なかったので、このおじさんたち、昔からホッピーを飲んでたんだろうか、そうでないならどんなきっかけでホッピー党になったんだろうかとか、どうでもいいことながら、いろいろ興味がわいてきます。
で、そのホッピーの飲み方ですが、ほとんどの店がこんな感じです。ジョッキに、ホッピーが半分注げるくらいの氷と焼酎が入ってホッピーセット、これが500円弱くらい。追加の焼酎は250円程度、ホッピーをソト、焼酎をナカと呼称します。慣れてないスタッフさんに、急に「ナカ」と言うと「生(ビール)」と間違えやすいので、注意が必要です。焼酎は最近はどこの店でもちゃんと甲類になってますが、甲類じゃなくてまずいやつは本当にまずいです。
この焼酎の量がまた問題で、横須賀発祥の、ほとんどホッピーを入れるスペースがないなんてやりかたの店もありましたが、横浜では近年あまり見なくなりました。ある店で、うちのホッピーは日本一焼酎が多いなんて豪語するのを聞いて注文してみると、焼酎が表面張力してる状況で出してきました。いやいや、これはだめでしょうが。たとえ色付け程度でも、ホッピーを注ぐことができなきゃホッピー(セット)じゃないじゃん。一応、ホッピーを立てろ。